ローズヒップはビタミンの爆弾
ローズヒップ(Rose hip)は野バラの実からつくられます。産地はヨーロッパ・西アジア・南米と幅広く、なかでも有名なのは南米チリのアンデス山麓に自生するローズヒップです。そのローズヒップの効能はすばらしく、美肌効果・ストレス解消・利尿作用・コレステロール値低下など様々ありますが、最大の効能はやはりそのビタミンCによる美肌効果でしょう。通常のビタミンCが熱に弱く、また吸収されにくいのに対して、ローズヒップのビタミンCはビタミンPによる保護効果に助けられ他の追随を許さない抜群の美肌効果を発揮します。これがローズヒップをして、『ビタミンの爆弾』と言わしめるゆえんです。ローズヒップの実を乾燥粉砕したものがローズヒップティーであり、その実から抽出された成分がローズヒップオイルといわれています。
ローズヒップオイルの美肌効果
ローズヒップオイルがその実から採れる量は全体のわずか5%ほど。そしてそのローズヒップオイルの良し悪しはその後の精製過程で決まります。何度も何度も濾過を繰り返し、まさに『黄金オイル』と呼ばれる無臭で黄金色のピュアオイルが誕生します。ローズヒップオイルにはビタミンAやビタミンEが豊富に含まれ、さらに必須脂肪酸もバランス良く含んでいて、肌に活力を与え、シワ・シミに対する美肌効果に優れています。ローズヒップオイルに含まれる必須脂肪酸はαリノレン酸と呼ばれ、肌の荒れた角質層を保護し、保水能力を高める効果を持っています。もともと母乳に含まれ、赤ちゃんの柔らかな肌を守っているのが、このローズヒップオイルにも大量に含まれているαリノレン酸といわれています。
ローズヒップティーの健康効果
ローズヒップティーに風邪やインフルエンザを予防する効果があることをご存知でしょうか。風邪やインフルエンザの予防にはビタミン補給が欠かせません。なかでもビタミンCは感染症の予防と免疫力の増強に効果的です。さらにローズヒップに含まれるビタミンAには粘膜を強化する効果もあります。スプーン1杯のローズヒップティーに約90℃のお湯を注ぎ、約4分ほどで出来上がります。酸味がほどよく効いたお茶です。好みによって砂糖やハチミツを入れてもいいかもしれません。抽出し終わったローズヒップティーは、ジャムの材料にしたり、料理に使うこともできます。間違われやすいのですが、紅茶や、緑茶・ウーロン茶はいわゆるお茶の木から作られますが、ローズヒップは バラの実なので紅茶とはまったく違います。紅茶のように鉄分の吸収を妨げたり、カフェインの心配もありません。ローズヒップティーはトマトの成分と同じリコピエンも含み利尿作用や便通を促す効果もあるといわれています。